平成27年度教育行政執行方針

1 はじめに

 平成27年第1回奈井江町議会定例会にあたり、町議会議員の皆様、町民の皆様に、私の所掌する教育行政執行方針を申し上げます。
  近年の我が国は、急速な人口減少や少子高齢化などにより、家庭や地域の教育力が低下し、また、価値観の多様化により、教育に対する課題も多岐にわたっています。
 奈井江町においても、教育の役割が増々大きくなっている中で、小学校での35人学級の実施や、「子どもの権利に関する条例」に基づく「町長と語る会」を実施し、子どもの意見を町政に反映させるなど、特色ある事業を展開してまいりました。
 本年は、第6期まちづくり計画の初年度であります。
 本計画の「自ら課題を発見し、考え、取組み・解決し、それを発信する力の育成」、「心の豊かさを育み優しさある奈井江人の育成」、「生涯を通して選択し学べるよう幅広い学習機会の創出」の3つの目標に向け、教育行政を推進してまいります。
 学校教育では、子どもたちが、自立し、たくましく生きていくためには、学力の基礎・基本の定着と知識・技能を活用できる力を身に付けることが必要です。このため、効果的な学力向上の取り組みを検討し、実践してまいります。
 また、社会教育では、全ての町民が生涯を通じ、心豊かな生活を送ることができるよう、生涯学習活動や文化・スポーツ活動などを推進してまいります。
 本年度においても、教育ビジョンの基本理念である「世界を見据え、自立と共生の心をもった人づくり」に基づき、家庭・学校・地域の協働による教育の推進に努めてまいります。
 それでは、平成27年度の主要な施策について、基本的な考え方を申し上げます。

2 未来を担う子どもたちの育成

(1)学校教育を充実します。

 子どもたちが、変化の激しい社会において自立し生きていくためには、 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身につけ、自ら、課題を発見し、考え(思考力)、取組、解決(判断力)し、それを発信する力(表現力)を育むことが必要です。
 このため、標準学力検査及び全国学力・学習状況調査の結果を踏まえながら、
・分かる授業の実現と望ましい生活習慣の定着
・基礎学力を確実に習得させる教育課程や指導方法の普及
・「北海道学力向上web システム」の活用 ・小・中・高の異なる校種間連携の推進
など、確かな学力の向上に努めてまいります。

また、子ども一人ひとりに応じたきめ細かな指導を充実するため、
・習熟度別指導やティームティーチング指導の積極的な実施
・小学校の35人学級編制の実施
・教職員の資質向上に向けた研修会参加助成
も継続して取り組んでまいります。

英語力を高め、グローバルコミュニケーションの向上を図るため、外国語指導助手を活用しながら、
・中学校における英会話能力の向上
・小学生を対象にした英会話教室の開催
・認定こども園での英語教育の支援
・中学生を対象にした英語検定料の助成
など、実践的コミュニケーション能力の向上を図ります。 

 特別支援教育につきましては、通常学級に在籍する特別な支援を必要とする児童生徒の生活面や学習面を支援するため、特別支援教育支援員2名 を継続して配置し、子どもたちの状況に応じた指導の充実に努めてまいります。
 障がいのある子どもたちの個々の能力や可能性を伸ばし、自立や社会参加を目指した指導方法の充実を図るため、関係機関が連携した相談体制をより一層充実し、早い段階での気づきに繋げ、早期対応により障害のある子どもの精神的及び身体的な能力を最大限まで発達させられるよう努め てまいります。
 また、就学前、小学校、中学校等、各段階の移行期における円滑な引継 ぎが行われるよう、個別の支援計画の検討を行います。
 インターネット等、様々な情報メディアの発達や普及に伴い、子どもたちの生活環境への影響などを背景として、幼児期及び小中学校の時期に読 書に親しみ、読解力や表現力を高め、豊かな感性や情操を身に付ける大切さが指摘されています。
 また、学習の基本は、読むこと、書くことです。
このため、
・小中学生を対象とした漢字検定料の助成
・町図書館司書と学校図書担当教諭が連携を図り、子どもの主体的な読書活動を支援する取り組みの推進
・読書意欲を喚起し、読む力を育てるための朝読、家読(うちどく)、ボラ ンティアによる読み聞かせの奨励
・学校図書館の蔵書整備を推進
など、学校や家庭での読書活動を推進し、読書習慣の定着を図るととも に、魅力ある学校図書館づくりに取り組んでまいります。

(2) 豊かな心と健やかな体の育成を推進します。

 子どもたちの豊かな情操や規範意識、命の大切さ、他人への思いやり、 人間関係を築く力、社会性や適切に行動する力などを育むためには、学 校・家庭・地域が連携しながら、心の健やかな成長を支えていくことが大切であります。
このため、
・「あいさつ運動」の推進
・栄養教諭を配置した食育の推進
・農業体験学習の推進
などを実施しながら、子どもたちの豊かな心を育む教育を推進してまいります。
 また、基本的な生活習慣を身につけることは極めて大切なため、「早寝、 早起き、朝ごはん運動」を推進し、学校や家庭だけでなく、子どもたちを 取り巻く地域や関係機関と連携して、幼児期からの規則正しい食生活や睡眠時間確保の取り組みを進め、併せて運動習慣の定着化も推進してまいります。
 いじめや不登校等の指導につきましては、日常の生徒指導はもとより、 子どもたちへのアンケートや教育相談などを通じて、未然防止と早期発見・早期対応に重点を置き、各学校における指導体制の充実に努めるとと もに、スクールカウンセラーの配置により、学校と家庭、地域、関係機関 との連携を強化し、教育相談の充実と子どもたちの心の成長を支援してまいります。
 また、「奈井江町いじめ防止基本方針」に基づき、児童生徒に関わる全 ての人々が共通の認識を持って、いじめの根絶に向けた取り組みを推進してまいります。
 フッ化物洗口事業につきましては、本年度からは、中学校 2年生まで拡大し、子どもたちの歯と口腔の健康づくりを推進してまいります。 

(3) 快適な学習環境の整備を推進します。

 昨年までに、すべての学校の耐震化率が 100%達成したことから、今年度は、奈井江小学校の屋外運動場の実施設計を行います。
 また、児童生徒にとって安全で快適に学ぶことができるよう教育環境の 整備や充実を図るとともに、教材等の備品についても、計画的に導入を進めてまいります。

(4) 多様な教育機会の支援を推進します。

 道立奈井江商業高等学校は、小さな学校だからできる一人ひとりに目を向けた学習指導や進路指導により、3年連続して就職及び進学希望者の進 路決定率が 100%に達成したものの、入学者数が減少傾向にあることから、
・通学費の全額助成
・入学支援金の拡大
・制服費用の助成
など助成事業を拡大し、より一層生徒を確保するとともに、 魅力ある 学校づくりに対し、連携と情報の共有化を図りながら、地元高校の存続に 向けた支援を続けてまいります。 

(5) 子どもの健全な育成を推進します。

子どもを取り巻く環境が大きく変化する中、未来を担う青少年の健全育成のためには、学校・家庭・地域・行政が連携・協力し、心身の健やかな 成長を支えていくことが大切です。
 そのため、人権教育の充実や子どもたちを見守る体制の充実を図るよう、
・「子どもの権利に関する条例」の普及振興
・「町長と語る会」の開催
・「あいさつ運動」の実施
・「子ども会」や「スポーツ少年団」等の育成・援助
・「青少年問題協議会」の開催
などに取り組んでまいります。 

3 生涯にわたる学びの推進

(1) 生涯学習活動を推進します。

 日々変化する社会や経済に対応し、心豊かな生活を送るためには、子 どもから大人までの町民一人ひとりが、生涯を通じて学び続け、新しい知識や能力を養い、考える力を育むことが大切です。
 また、図書館は生涯学習を支援する重要な役割を担っており、今後も利用者のニーズに対応するため、図書館の充実を図るとともに、学校図書室との連携を含め、読書の普及と利用拡大に努めてまいります。
 そのため、町民のニーズに対応した学習機会の充実や地域活動への参画促進及び施設の適切な維持管理を図るよう、
・「寿学級」の開催 ・「公民館講座」の開催
・「ブックスタート事業など、読書の普及事業」の実施
・読書記録ノートの配布
・「成人式」の開催
などに取り組んでまいります。 

(2) 楽しく参加できる生涯スポーツを推進します。

 あらゆる活動の源として重要なのは体力であり、スポーツを通じて、 町民の一人ひとりが健康の維持・増進に努め、意欲、気力の充実につな げることが大切です。
 そのため、スポーツ機会の充実や健康維持の運動促進を図るよう、体 育館・プールの指定管理者であるNPO法人と協力し、
・各種スポーツ教室の開催
・「全町ミニバレーボール大会」の開催
・「町民歩こう会」の実施
などに取り組んでまいります。 

(3)個性豊かな芸術文化を推進します。

 豊かな心と生活に潤いをもたらす芸術文化を推進するため、芸術、文化団体やサークル活動の支援が必要です。
 また、芸術、文化の拠点となる文化ホールは、演奏家からも高い評価を受けるなど、クォリティーの高い音楽ホールを有しており、多くの町 民の方々にご来場いただけるよう、コンサートなど自主事業の開催と、 施設の適切な維持管理に努めてまいります。
このため、
・芸術・文化団体への助成
・文化ホール自主事業の開催
・文化ホールの音響設備の更新
・文化ホールでの中学生の音楽鑑賞会
などに取り組んでまいります。

4 むすび

 平成 27 年度の教育行政の執行に関する主要な方針について申し上げました。
 執行に当たりましては、社会変化に的確かつ迅速に対応し、町民の皆様の負 託に応えるため、教育関係者並びに町行政との緊密な連携と信頼関係を大切に し、教育振興に最善の努力をしてまいります。
  町民の皆様並びに町議会議員の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上 げます。
このページの情報に関するお問い合わせ先
教育委員会事務局 教育支援係TEL:0125-65-5381FAX:0125-65-2809