予防接種の効果と副反応

ヒブ予防接種

どんな病気の予防になるの?

ヒブ(インフルエンザ菌b型)による感染症、特に髄膜炎・敗血症・蜂巣炎・関節炎・喉頭蓋炎・肺炎・骨髄炎などを予防します。
ヒブによる髄膜炎は5歳未満の乳幼児がかかりやすく(生後4ヶ月~1歳までの乳児が過半数を占めます)、年間約400人が発症し、そのうちの約11%が予後不良と推定されています。
 

副反応

主な接種部位の副反応として、注射部位の発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)・疼痛などがあり、注射部位以外の副反応として不機嫌・食思不振・発熱などがみられています。副反応のほとんどは接種後2日後までに発現し、その後3日以内には消失すると言われています。
このワクチンは、製造の初期段階に、ウシの成分が使用されていますが、その後の精製工程を経て製品化されています。このワクチンはすでに海外100カ国以上で使用されていますが、このワクチンが原因でTSE(伝達性海綿状脳症)にかかったという報告は1例もありません。したがいまして、理論上のリスクは否定できないものの、このワクチンを接種された人がTSEにかかる危険性はほとんどないものと考えられます。
 

小児用肺炎球菌予防接種

どんな病気の予防になるの?

肺炎球菌による重い感染症(細菌性髄膜炎・菌血症など)を予防します。
肺炎球菌は、子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎・菌血症・肺炎・副鼻腔炎・中耳炎といった病気を起こします。
肺炎球菌にかかりやすいのは、生後3か月~5歳くらいまでで、年間約150人が発症していると推計されており、そのうちの約21%が予後不良とされています。
 

副反応

主な接種部位の副反応として、注射部位の赤班・腫脹(はれ)・硬結(しこり)・疼痛・圧痛などがあり、注射部位以外の副反応として発熱・傾眠状態・易刺激性等がみられています。
副反応はおおむね軽度で自然に回復します。
 

4種混合予防接種(ジフテリア・百日咳・ポリオ・破傷風)

どんな病気の予防になるの?

●ジフテリア:のどについたジフテリア菌が増えて、高熱(38度以上)と犬の遠吠えのようなせきが出るのが特徴です。重症になると呼吸困難や神経麻痺、心筋症をおこし、命をおとすこともあります。
●百日せき:百日せき菌の飛沫感染でおこり、連続したせきが長く続き、急に息を吸い込むので笛を吹くような音をともなう呼吸困難、チアノーゼ、けいれん等が起こる病気です。乳児では無呼吸状態や肺炎や脳炎などの重い合併症になることがあります。
●ポリオ:ポリオウイルスによる急性のウイルス感染症です。(一般的には小児麻痺と呼ばれます)感染すると、まれに四肢に麻痺を起こしたり、死亡することもあります。日本では1980年以降自然な感染はありませんが、世界では発生がみられており、現時点では、ワクチン接種が唯一予防の方法です。
●破傷風:土の中にいる破傷風菌が傷口等から体に侵入し、菌の出す毒素は神経麻痺、筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などを起こします。顔の筋肉が硬直して引きつったような表情になり、口が開かなくなることが特徴です。重症になると強いけいれんで呼吸ができなくなります。
 

副反応

主な接種部位の副反応として、注射部位の発赤・硬結(しこり)・腫脹(はれ)などがあり、注射部位以外の副反応として発熱、気分変化、下痢、鼻水、せき、発しん、食欲減退、咽頭発赤、嘔吐、などがあります。極めてまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難や思いアレルギー反応のこと)、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどが認められます。
 

BCG

どんな病気の予防になるの?

結核を予防します。特に乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫力)が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。

副反応

通常みられる接種部位の反応は、接種後10日頃に接種部位に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3ヶ月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。これは異常な反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫力)がついた証拠です。自然になおるので、ばんそうこうや包帯をせずそのまま清潔に保ってください。接種後3ヶ月を過ぎても接種のあとがジクジクしているような時は、医師に相談してください。
接種後、まれに接種をした側のわきのリンパ節がはれることがあります。通常は、接種6ヶ月後くらいまでには消えるため様子を見ていてかまいませんが、ただれがひどかったり、とても大きく腫れたりするような時は、医師に相談してください。

B型肝炎

どんな病気の予防になるの?

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスへの感染は、一過性で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では、肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こす事もあります。

副反応

主な接種部位の副反応として、注射部位の発赤・硬結(しこり)・腫脹(はれ)などがあり、注射部位以外の副反応として発熱、刺激に反応しやすくなることがあります。極めてまれに、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難や重いアレルギー反応のこと)、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあると言われています。

麻疹・風疹混合予防接種

どんな病気の予防になるの?

●麻しん:麻しんウイルスの空気感染(せきやくしゃみによってウイルスが空気中に飛び出し感染させることです)によって起こります。感染力が強く流行しやすい病気です。主な症状は、発熱・せき、鼻水、めやに、発疹などです。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一度おさまりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱と発疹がでます。熱は3~4日間で下がり、次第に発疹も消失します。合併症として、中耳炎・肺炎・気管支炎などがあり、まれに脳炎になることもあります。
●風しん:麻しんに似た病気で、発疹も熱も約3日間で治るため「三日はしか」とも呼ばれます。軽いかぜ症状で始まり、主な症状は、発疹・発熱・後頚部リンパ節腫脹などです。合併症として、関節痛・血小板減少性紫斑病などがあり、まれに脳炎になることもあります。大人になってからかかると重症になります。妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる病気により心臓病・白内障・聴力障害などの障害を持った児が生まれる可能性が高くなります。
 

副反応

主な副反応として、発熱と発疹がありますが、発熱は通常1~2日でおさまるとされています。その他に局所反応、熱性けいれん・じんましん等がみられることがありますが、ほとんどが一過性のものです。
 

水痘(水ぼうそう)

どんな病気の予防になるの?

水痘(水ぼうそう)は、特徴的な発疹が主な症状で、かゆみを伴います。発疹は、最初赤く盛り上がった状態から水疱(水ぶくれ)になり、最後は顆粒状のかさぶた様になり取れて治ります。発疹は身体の腹部や太ももなどの部分に多い傾向がありますが、頭髪部にも現れます。軽い発熱を伴うこともあります。一般に軽い症状のことが多いですが、免疫不全状態の患者さんでは重症となり、脳炎を合併することもあります。

副反応

副反応として、接種後1~3週間ごろ発熱や発疹が出ることがありますが、一過性で、通常、数日中におさまることが多いと言われています。その他に局所症状として、まれに 発赤・腫脹・硬結、過敏症として発疹・蕁麻疹・かゆみ・発熱などがあらわれることがあります。
また、重大な副反応として、アナフィラキシー様反応・急性血小板減少性紫斑病などの報告があります。もし、高熱や体調の変化、その他異常に気づいた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
 

日本脳炎

どんな病気の予防になるの?

日本脳炎ウイルスが、脳や脊髄に感染しておこる病気です。ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺した蚊(コガタアカイエカ)がヒトを刺すことによって感染します。(ヒトからヒトへの感染はありません。)
潜伏期間は、6~16日とされ、高熱、頭痛、おう吐などで発症し、光への過敏症、意識障害、けいれんなどの症状が急激に現われます。感染しても症状が現われない場合が多く、発症するのは100~1,000人に1人と言われています。しかし、発症した場合、20~40%が死亡に至る病気と言われており、幼少期や高齢者ではそのリスクが高まります。
日本では、過去10年間に56人が発症し、3人が亡くなっています。
 

副反応

1~2割の人に、発熱、注射部位が赤くなる、せきや鼻水が出る、という症状の報告がありますが、通常は数日でおさまります。
また、きわめてまれですが、アナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)、急性散在性脳脊髄炎(脳や脊髄に炎症がおこり、発熱、頭重感、けいれん、意識障害などの症状が現われる)、急性血小板減少性紫斑病(かさぶたを作る働きをしている血小板が少なくなって出血しやすくなり、皮膚の下で出血し、青あざができたりする)などが生じる可能性があります。

二種混合(ジフテリア・破傷風)

どんな病気の予防になるの?

●ジフテリア:のどについたジフテリア菌が増えて、高熱(38度以上)と犬の遠吠えのようなせきが出るのが特徴です。重症になると呼吸困難や神経麻痺、心筋症をおこし、命をおとすこともあります。
●破傷風:土の中にいる破傷風菌が傷口等から体に侵入し、菌の出す毒素は神経麻痺、筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などを起こします。顔の筋肉が硬直して引きつったような表情になり、口が開かなくなることが特徴です。重症になると強いけいれんで呼吸ができなくなります。
 

副反応

主な接種部位の副反応として、注射部位の発赤・硬結(しこり)・腫脹(はれ)などがあり、硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数ヶ月残ることがあります。特に過敏なお子さんでは肘をこえて上腕全体がはれることがまれにあります。通常高熱はでませんが、はれが目立つなどの時は医師に相談してください。
 

子宮頸がん予防接種

どんな病気の予防になるの?

子宮頚がんは、子宮頚部(子宮の入り口)にできるがんで、日本では年間約15,000人が発症し、約3,500人が死亡しているがんであり、女性特有のがんでは第2位で、近年20~40代の若年層で増加傾向にあります。
子宮頚がんは、発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの持続的な感染が原因となって発症します。このウイルスに感染することは決して特別なことではなく、性交経験がある女性であれば誰でも感染する可能性があります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は100以上の種類に分類されていますが、そのうちHPV16型・18型とよばれる2種類は特に子宮頸がんの発生の頻度が高いと推定されています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染してもほとんどの場合、ウイルスは自然に排除されてしまいますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合があり、ごく一部のケースで数年~十数年かけて前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の状態を経て子宮頸がんを発症します。
ワクチンでヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐとともに、子宮頚がん検診を受診する事で前がん病変を早期に発見することができます。
 

副反応

発熱や接種した部位の痛み、腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神があります。まれにアナフィラキシーやギラン・バレー症候群などの重い副反応をおこすことがあります。また、現在因果関係は不明ながら持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について、調査中です。

※子宮頸がん予防ワクチン接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛(痛み)が見られたことから、厚生労働省の勧告により、平成25年6月4日付けで、積極的な勧奨を差し控えさせていただくこととなりました。今後、厚生労働省において早急に調査し、副反応の発生頻度などが明らかになりましたら、改めて情報提供させていただきます。

ロタウイルス

どんな病気の予防になるの?

ロタとは、ロタウイルスにより嘔吐や下痢を起こし、それに伴う脱水や合併症で入院するリスクの高い病気です。重症急性胃腸炎に関連する入院の原因として、ロタウイルスが最も多いと言われています。
 

副反応

安全性の高い予防接種ですが、ぐずり、下痢、咳・鼻水といった副反応が出現することがあります。
注意事項として、接種後、腸重積を示す症状(腹痛、繰り返す反復性の嘔吐、血便の排泄、腹部膨満感、高熱)が現れた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
 

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

どんな病気の予防になるの?

ムンプスウイルスによる全身の感染症で、潜伏期間は2~3週間です。症状としては、耳下腺の腫れが最も多く、発病は3~6歳が多いが、年長児や成人でり患すると合併症の頻度が高くなると言われています。
合併症では、無菌性髄膜炎が最も多いと言われ、頻度は少ないが脳炎、すい臓炎、成人男性では精巣炎なども知られています。最近では、難聴の合併も報告されており注意が必要です。
 

副反応

主な副反応として、耳下腺の軽度腫脹(腫れ)が全体の約1%みられる事と無菌性髄膜炎が接種した2,000~3,000人に1人程度みられると言われています。

その他

 予防接種は、望ましい時期に適切な回数を実施することが、効果の高い免疫を獲得できます。
不明な点、ご不安などがありましたら、お気軽にご相談下さい。
このページの情報に関するお問い合わせ先
健康ふれあい課 健康づくり係TEL:0125-65-2131FAX:0125-65-2727